5分たったら、交代?

架空の公園に「この遊具は1人5分ずつ」と書いてあるとします。友だちが3人待っていたら、交代することで、みんなに遊ぶ番が回りそうですね。
でも、だれも待っていないときはどうでしょう。それでも交代するのか、続けてよいのか。勝手に決める前に、この決まりが何を守るためなのかを考えてみましょう。
決まりの後ろに、目的がある
順番を守る決まりは、使う機会を分けるためかもしれません。人数を制限する決まりなら、安全を守るためかもしれません。同じ「禁止」でも目的はちがいます。
書いた人に確認しないと、本当の目的がわからないこともあります。下の図は考えるための例で、実際の公園の利用案内ではありません。現地の案内や管理者の説明を確かめてください。
同じ「5分」でも、目的を確かめよう
自分の番もほしい!
交代すると、使う機会を分けられる。続けて使ってもよい?
時間の決まりに別の目的がないか、確認する。紙にない決まりもある
図書館で静かにする、順番を待つ。紙に書いていなくても、周りの人が「そうするもの」と思っていることがあります。社会の学びでは、こうした慣習や期待にも目を向けます。
でも、新しく来た人は、その期待を知らないかもしれません。「みんな知っているはず」と怒る前に、伝わる案内があるか、参加しにくい人はいないか考えられます。
変えるときは、だれの声を聞く?

今の決まりで困る人がいるなら、見直しを提案することもできます。使う人だけでなく、待つ人、管理する人、安全を支える人の事情も聞きたいですね。
目的を確かめ、困る点を集め、別の案を比べる。下の図のように進めると、「守るか、破るか」の二択より、よい方法を探しやすくなります。安全に関わる決まりを子どもだけで変えてはいけません。
決まりを見直す、話し合いの道すじ
今日、やってみよう
家の決まりをひとつ選び、「何を守るため?」と聞いてみましょう。人によって説明がちがうこともあるかもしれません。
変えたいときは、困っていることと代わりの案をセットにして、おうちの人へ伝えてみてください。相談することと、許可なく変えることは別です。
くらべると、何が見える?
次の表は、この記事のために作った例です。
| 注目すること | たとえば | 考える手がかり |
|---|---|---|
| 使う人 | もっと遊びたい | 使う時間と機会を考える。 |
| 待つ人 | 自分の番もほしい | 待ち時間が長すぎないか考える。 |
| 管理する人 | 安全に使ってほしい | 事故を防ぐための条件を確かめる。 |
ことばの小さな辞典
- ルール
- 人の行動を決める約束や基準。目的や、決める手続きにも注目します。
- 慣習(かんしゅう)
- 繰り返され、周りから当たり前だと思われているやり方。場所や集団でちがうことがあります。
紙とえんぴつで、やってみよう
答えを送信する必要はありません。自分のノートに書いて、おうちの人と話してみてね。
- 家の決まりをひとつ書こう。
- 目的と、困る人がいないかを聞こう。
- 代わりの案があれば、大人と相談しよう。

じぶんの考えを見つけよう
考えてみよう!
新しく来た人が、順番の並び方を知りませんでした。「決まりを守らない人」とすぐに言ってよいかな?
考えるヒントを見る
案内が見えなかったり、説明が伝わっていなかったりするかもしれません。まず並ぶ場所を伝え、困っていることがないか聞けます。
参考資料・さらに読む
おうちの方へ:お話のもとになった考え方を調べるための資料です(英語の資料を含みます)。身近な例や「考えてみよう」は、このサイトで作りました。
社会生活を形づくるルールや慣習という観点はOpen Universityの教材を参照しています。公園の5分ルールと相談の流れは本サイトで作った例です。
内容の誤りや出典についてのご指摘は、訂正窓口へお寄せください。


